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宮古島物語ふたたヴィラ 再会ぬ海のKUBOのレビュー・感想・評価

3.6
そこに泊まると会いたい人に会えると言う、宮古島の「ふたたヴィラ」を舞台にした上西雄大監督の第二弾。

今回は「レイプ事件の告発」など今風なテーマも登場し、島のみんなは大騒ぎになるが、またまた人情に厚いツヨシ(上西雄大)が一肌脱いで悪党をやっつける!

私は宮古島に通って30年以上の宮古大好き人間だから、「あ、ここは狩俣のあそこだな」とか撮影場所もわかって楽しいし、

逆に「宮古って言ってるけど下地島空港じゃん」とか、いろいろ突っ込めちゃうw

舞台挨拶にも登壇されていたけど、松原智恵子さん、いくつになってもお綺麗だなぁ。

ツヨシが小夜子さんの風呂覗いたっていうのは、きっと上西雄大が若い頃に奈美悦子さんのヌード写真見てたんだろうなぁ、なんて想像して笑った。

私は上西雄大の作る舞台も映画も大好きだ。

だが今回その上で苦言を呈すると、宮古をよく知る者としては、方言がどうしても気になる。今、こんなに語尾に「さいが、さいが」と言ってる人は見たことないし、松原智恵子さんが心から「ありがとう」というシーンでは「タンディガ〜タンディ」と言ってほしかったし、「じょーとー」は使うだろうけど沖縄全体で使う言葉だし、宮古人が島の言葉で「最高」と言うならやっぱり「ズミ」だろうし、言葉がちゃんとしてないと内地の人間が作ってる感が否めない。

柴山会長の「宮古島をPRしたい」というお気持ちはうれしいし、上西雄大の作る人情噺も大好きだからこそ、このシリーズが続いていくのならば、島の人にも胸張って見てもらえるように、島の言葉や文化を大切にしてもらいたい。
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