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ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅のMintedのレビュー・感想・評価

3.8
これは評価が難しい。個人的には、この映画の内容をそのまま受け止めるのは違うのではと思いました。

本編が始まってしばらくして、BGMとして流れている音楽にトランペットの音がないことに違和感を感じた。映画終盤でその理由がわかる。ロイの楽曲とライブ映像の使用許可が下りなかったのだ。

たしかにロイとマネージャーであるラリー・クローシアの激しい口論が撮影されてたが、ロイはインタビューでラリーのことを全く悪く言ってなく、むしろ監督が言うことに対して「彼はそんな人じゃない」とフォローしている。周りのミュージシャンや監督自身の個人的な思いが強すぎない?ロイが良いならそれでいいんじゃないかな。

そもそも、楽曲を使用できなかったのは、踏むべきところを踏んでいない製作側が悪いんじゃないの??マネージャーを吊るし上げるための作品のように思えて、あまり良い気がしなかった。ただただ、ロイ・ハーグローヴについて知りたかっただけなのに。

けど、ロイの人柄は伝わった。その点についてはほんとうによかった。「ロイを悪く言う人はひとりもいない」と誰かの言葉にもあったように、彼はほんとうに愛されていたし、素晴らしいアーティストだったと思う。インタビューに答えるアーティストがとても豪華だった。また観たいと思ったけどこれ配信あるかなあ。

〝この世界は神様がユーモアで作ったものだから〟
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