ジョンスペ

ビニールハウスのジョンスペのレビュー・感想・評価

ビニールハウス(2022年製作の映画)
4.4
ビニールハウスが出てくる韓国映画(しかもそれが燃える)というとバーニングを連想してしまうが、こっちは自傷癖、認知症、盲目、知的障害、非行少年…とネガティブ材料をいろいろ集めて展開していくサスペンスで、劇伴ほぼなしの緊迫感に満ちた100分間はかなり楽しめた。

しんどい要素を詰め込んだ酷い話なのだが、それらのネタの使い方がうまくて伏線回収も丁寧。小倉智昭似の盲目の旦那に悪事がバレそうになるところでは、張り詰めた場面にも関わらず(逆にそれゆえに)爆笑したくなるシーンにもなっていたりで、ホントに気が抜けない(笑)。

主人公役のキム・ソヒョンは序盤の不幸で枯れた感じから、話が進むにつれて美人になっていくように見えたけど、気のせいだろうか(まあ元から美熟女なんで…)。