大笑いまではいきませんが、クスッて笑えるシーンが散りばめてあり、ピュアな大人の恋愛映画。
決してふざけた笑い、コメディでなく、真面目！ピュアな大人の不器用な行動が笑え、微笑ましい。

個人的には、母性本能がくすぐられるシーン
１分１分正確に決まった生活で、異性に交わることのない会社と自宅の往復の主人公が、ある女性の出会いにより、回りから見れば恋愛してることなのに、主人公は胸のドキドキを感じた時に病気と思い薬局的な場所にいき、薬剤師さんに症状を伝え、アドバイスもらうなんてところは可愛い。

あと、演出がおもろい。
メイン俳優が出るバックの風景・エキストラ・動くもの等も気を付けて見ていると、俳優の気持ちや行動がリンクしている？ニュアンス的に近い何かが見れて（笑、感動など）さらにその状況を盛り上げます。
※分かりやすいもの、分かりにくいもの有り。個々に感じ方あるとは思いますが・・・・・。

例 ドライブインシアターで、主人公２人の好き好きが盛り上がったシーンのバックが、スクリーンに爆破シーンだったり。
主人公２人が再会の時に両者の車が正面衝突でバンパーがぶつかり・・・そのあと、情熱的な接吻だったり。

見てると『アンポンタン！なにやってんのっ！』と
２人を応援したくなる。

ラブコメディーと紹介されてるが、見終わってからコメディーと紹介するのが申し訳ないぐらいのピュアな主人公。

ストーリー。
優れた味覚の主人公は、ヒット商品を生み出す製菓会社の研究員のちほ（主人公名）。
自宅と会社の往復する規則正しい生活。
ただ、お菓子が食事。健康体的な体でないヤバイ体調。
ある日、兄貴の借金を肩代わりにある場所へ。そこで窓口のシングルマザーの女性と会う。

女性は、ほっとけない不器用な優しい主人公に恋。
ほぼ強引に主人公を食事に誘います（ヒロインはSっけキャラ）。
自宅に呼び、栄養不足の主人公に手作り。
恋愛経験が全くないが、着々と距離が狭まる。
主人公はドキドキするのは病気？と思う。
しかし、主人公側・・・2人を良く思わない兄貴が！
ヒロイン側・・・籍を入れてない、子供の父親の影が・・・・・。
が、ザックリ前半ストーリーです。


追加、ヒロインの俳優は、キスシーンでは笑いをこらえるエピソード。

もどかしくて、おかしくて、泣けるほど純粋なオトナの恋がはじまる。

イ・ハン監督、ユ・ヘジン、キム・ヒソン主演による韓国製作のラブコメディ。
製菓会社の研究員と、高校生の娘を持つシングルマザーが、お互いに惹かれ合う姿を描く。
主人公となる研究員チャ・チホをヘジン、シングルマザーであるイ・イルヨンをヒソン、チホの兄ソクホをチャ・インピョが演じているほか、チン・ソンギュ、ハン・ソナ等が登場。
物語は、家と会社を往復するだけの毎日を送り、何事も不器用なチホと、いつも明るいイルヨンの恋愛模様が描かれるのだが、チホが45歳、イルヨンが41歳であることからキラキラ感は皆無ではあるものの、私自身も同性として、恋愛経験のないチホをつい応援したくなってしまうことに。
そんなチホを演じるのがヘジンであり、さえない刑事や、コメディリリーフ的なイメージが強いヘジンが、俳優生活27年目にして初のラブコメに挑戦したとのことなのだが、結構これがハマり役であったため、先日観たアン・テジン監督『梟ーフクロウー』で朝鮮王朝時代の国王を演じたのに続き、新境地を開拓しつつあるなと感じた次第。
また、本作品は、本国では2023年公開であり、劇中の45歳、41歳という設定に対し、ヘジンが公開当時で53歳、ヒソンが46歳とそれぞれ実年齢のが高めとなっているのだが、これまた違和感なく、特にヒソンのキュートさには目が釘付けになることうけあい。
クルマ好きの視点からすると、チホの愛車が、キア（起亜自動車）のプライド（と思しき）という、フォード・フェスティバの兄弟車となるかなり古めのクルマであったのに対し、ペーパードライバーのイルヨンが終盤に購入したのが、同じくキアのレイなる軽自動車だったのは、印象的だったところ。
全体的には、オーソドックスにまとめられた内容であり、二時間ドラマでも十分だと言われるとそれまでなのかもしれないが、アナゴさんとも称されるヘジンの新たな顔を愛でることができるとともに、イ・ビョンホンが脚本だと知って、あの俳優のビョンホンかと思いきや、同姓同名の監督だと知って恥ずかしくなったのに加え、スターがカメオ出演していたらしいのだが、韓国俳優に詳しくない私は、全く気づけなかった一作。

イタい奴が多すぎる。

主役も脇役も演じるユ・ヘジンですが、この作品では、初めて？のラブコメの主演。共演は、キム・ヒソン。
ユ・ヘジンは、普通のオジサンを器用に演じ、また、コメディも演じることができるのが良き。ただ、カッコいいとか、アクションができる俳優の代わりは、たくさんいるかもしれないが、ユ・ヘジンの代わりは、なかなかいない。
物語は、中年のラブコメですが、日本同様に独身の40代が多い韓国社会を反映しているのか。日本でも、増えていきそうな気がしますね。
2024年5月5日＠丸の内ピカデリー

• #ユ・ヘジン
• #キム・ヒソン
• #ラブコメ
• #韓国映画
• #キンパ