ペコ

Saltburnのペコのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
3.8
陰キャな大学生の青年が、貴族階級の同級生の豪邸に招かれたことで起きる出来事を描いた本作。「シャイニング」のような雰囲気も感じるし、ポン・ジュノ監督の「パラサイト」を思い出させる展開。ジワジワくる怖さと気持ち悪さ。ソルトバーンにある豪邸で暮らすフェリックス一家が徐々に崩壊していく展開は面白くもあり怖くもありました。オリヴァーが何を考えているのか全然見えてこないが、最後の最後で「そういうことか!!」と唸らせてくる演出の上手さ。人間の欲望って恐ろしい…。浴槽を舐めたり、墓の前で裸であんなことまで…愛と憎しみの境界とは。憎しみしかないようにも見えるが、愛があったかのようにも見える。恋愛感情が無い愛とは!?バリー・コーガンのおどおどした弱そうに見せる演技と、裸で振り切った演技は見事でした!
『プロミシング・ヤング・ウーマン』に続く監督2作目のエメラルド・フェネル監督。人間の欲望を見せるのが上手い!次回作も期待しています。
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