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『METライブビューイング2023-24 ダニエル・カターン「アマゾンのフロレンシア」』に投稿された感想・評価

yuuuumi

yuuuumiの感想・評価

4.2
メキシコ出身の現代作曲家で、62歳でこの世を去ったダニエル・カターンの代表作で、MET初演のスペイン語による作品。

オペラにも新作から古典作品まで様々で、それぞれの物語が紡ぎだされている。

この作品の舞台は主に船上であるが、蝶を探し、行方不明となっている恋人を探す旅での様子が描かれている。

オペラは敷居が高いと思っていたが、様々な感情を表現し、響き渡る歌声はとても魅惑的で、オーケストラと一体となった歌声は素晴らしい。

オペラといえばモーツァルトの『魔笛』とか『フィガロの結婚』が有名で、聴いたことのあるオペラ曲はそんなにないが、オペラの為に作曲する作曲家は天才としか思えない。

幕間に歌手や指揮者のインタビューや、バックステージの様子も観る事ができるが、音楽への愛情に溢れていて、一丸となって一つの作品を作りあげている熱意がとても伝わってきた。

映画でも古典作品に興味があるので、たくさん観ていきたい。
映画ファンとしてかねてより大好きだったマジックリアリズムの手法ですが、まさかオペラでそれを観ることができるとは思わず、とても感動的な体験ができました!

今作で生まれて初めてスペイン語オペラを鑑賞いたしました。それも大変貴重な経験で嬉しいですね。

本作の作曲家ダニエル・カターン氏はメキシコ出身の現代作曲家。2010年にはカターン氏の歌劇「イル・ポスティーノ」も初演されたそうです。同題名、同原作の映画がすでに知られていますね。

アマゾンのフロレンシアの脚本は、ガルシア=マルケスの弟子マルセラ=フエンテス・ベライン氏によるもの。師匠の作品にインスパイアされたオリジナルストーリーとのことです。

私はディヴィット・ロッシという方の英米文学に関する著作でマジック・リアリズムを知りましたが、本来的に重力に逆らう、飛翔や飛行、浮遊などで表現されるそう手法だそうです。南米発祥の手法で、小説の世界ではやはりガルシア=マルケスに代表され、ミラン・クンデラなども好んで使っていたとのこと。映像表現と大変相性が良く
メキシコの作曲家ダニエル・カターン(1949-2011)が1996年に完成させたメキシカン・スパニッシュによる2幕のオペラ。

これも作曲から27年も経ってからのMET初演だが、本劇場でスペイン語オペラが上演されるのは100年ぶりとのこと。

これは、音楽、歌唱、演出のすべてが美しい公演であった。

息の長い歌唱は、リヒャルト・シュトラウスを思わせないでもないが、調性感がある旋律美は、プッチーニのそれに近い。
歌手は、タイトルロールのアイリーン・ペレスだけでなく、女声陣も男声陣も美声揃いで、声の饗宴を堪能できた。

お気に入りは、「そこが違いだ」の四重唱。
リズミカルに、かなりしつこく繰り返すのが味噌。

オーケストレーションは、多様な楽器や音色を使用していてプロコフィエフやショスタコーヴィッチ以降のもの。
声楽、オケを合わせた総体としては、サン=サーンスやラベルといったフランスオペラに近いかも知れない。

前回の『マルコムX』は、曲自体がオラトリオ風でオペラ味に欠け、歌手陣はジャズ味が薄く曲本来のグルーヴを生かせてなかったが、本プロダクションは、音楽の魅力も満点で、今後再演を重ねる価値は充分にある。