ユウト

アイアンクローのユウトのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.0
呪われた一家、
ではなく子供達に呪いをかける毒両親の話、である。

プロレスバカの父ちゃんと
宗教バカの母ちゃん。
バカに付ける薬はなくバカを治す方法もない。
そんな毒両親にマインドコントロールされる兄弟達。
(長男は幼い時に亡くなったとのことだが、この毒両親の無神経さが原因と想像できる。)
バカは己のこだわりしか分からず、眼の前の苦しむ家族を救う愛をもたない。
兄弟達は皆んな純真無垢でマインドコントロールされて反抗すらしない。
バカ毒両親の思うつぼである。
(兄弟達、脳が筋肉でできているのか、皆んな両親の不条理を疑問にしない。
マインドコントロールの恐怖である。)

なぜザック・エフロンが肉体改造までして本作のオファーを受けたのか。
なぜ本作はザック・エフロンにオファーしたのか。
ザック・エフロンにある本来の純粋さが、
本作では瞳が放つ輝きでわかる。
肉体改造が注目されがちだが、毒親達に抑圧された次男の苦悩と哀しみを
瞳で表現したのは評価に値する。
本作のかけがえのない希望であり愛である。
ザック・エフロンにしか演じられなかったであろう。
ユウト

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