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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のMobのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

映画のことを書く前に、前段から長くなりますが,残しておきたい。

このGW前に「映画のポイント余ってて,無料で一回観れるんですけど、コナン以外でなに観たらいいと思います?」と投げかけると、上司から「ハイキュー観てみたら?作品知らなくても面白いと思うよ!」と。

GW開始あたりの時期にアニメ版第1話を試しにみたところ、色んな理由でグイグイ引き込まれ,今日のお昼頃に第4期の最終話まで,合計アニメ版85話+OVA5作品を鑑賞完了し、劇場へ決戦を観に行くことにしました。

なぜハマってしまったか、
まず県予選で使われているのが自分が学生時代に足を何度か運んだ地元の体育館であること。
ただ体育館名として使われているだけでなく、外観、内部の構造やオブジェ、雰囲気・空気感などがそのまま描かれていて,青春時代の感情を思い返させてくれるのです。
まるで後輩たちの成長と活躍を見守るかのような感覚にしてくれて、漫画、アニメだということを忘れさせてくれるようなリアルなやりとりなどの描写も相まって、作品を観ているとついつい熱がこもってしまう。

さらには,ある登場人物の出身中学の名前も、自分の母校をもじっているんだろうと思う校名であり、「いっときの地元描写」という感じじゃなくて,しっかり故郷の地にいる学生たちとして見えてしまうのです。

さて、本映画に関するコメントになりますが、こんな熱の高い状態で見に行ったゴミ捨て場の戦い冒頭、まさかそこの階層からスタートするのか、という打球の入り方に思わずグッときてしまいました。

彼らが宮城の地で練習と練習と練習を重ねて掴み取った春高バレーの地、そこで2回戦まで粘り勝ちして辿り着いたゴミ捨て場の戦いというだけでも充分熱いのに、翔陽と研磨の出会いから描くとは。ずるい。

試合が始まると、彼らの息遣い,感情・思考の入り方がこちらにもとても繊細に伝わってくる構成で、しかも試合の描写もどうやって構築したんだろうと思うくらいに選手目線であり、動きもリアルタイムさがあって、本当にすごかったです。

後半、研磨視点で描かれる試合模様は、自分がコートに立ってしまったかのような恐さまで感じさせられ、アニメーションだということを本当に忘れさせてくれます。

試合,終わったのか。
と、こちらも思わされるほどに、引き込んでもらいました。
勝敗などどっちでもいい,と思えた清々しささえこちらにも与えてくれて、作品制作に携わっている皆様に本当に感謝します。

映画単体で観たとしたらどうだったんだろうか。
翔陽と研磨の関係性、烏野と音駒の関係を理解し切るには難しいかもしれないので、冷たいコメントを残している方の気持ちもわかるけど,そんな人たちと同じ状態にならなくて本当に良かったと思いました。

2部作目も楽しみにしています。
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