烏野VS音駒、因縁・念願・眼光炯炯の一試合。
90分の中に詰め込まれ展開する一挙手一投足が彼らのこれまでの物語を語り、敵も味方もなく引き込まれる。
むしろ今作の主の視点は音駒側（研磨・黒尾）にあるとすらいえて、彼らから見ると主人公・日向がどれだけ異常（少年漫画の主人公らしいという意味で）かつ脅威かが伝わってくる。大胆な仕掛け。
「ボールが地面に着いたら敗け」、そんなシンプルな世界ゆえに、張り巡らされる作戦と理屈を超えた情熱の両方が際立つ。ひとつの試合の中で変化し、成長し、最後にはそれぞれのネットを越えていく彼らの姿に目が離せず、終盤に向けてここぞとドライブしていくアニメーション、やがて画がぼやけているのは演出なのか涙のせいなのかわからない。
今作が『ハイキュー!!』の完全初見だとさすがにムズいか…？とは思うけれど、わたしのようにTVアニメ版を観てから暫く経って、キャラの記憶もちょっと微妙、みたいなコンディションでも全然序盤からグジョグジョでした。（涙腺がただポンコツという説も。）
今作をきっかけに、鮭のごとく『ハイキュー!!』に帰ってくるのも良いだろう。推しが月島だったてのも思い出したぜ。でもきっとみんな大好きになる、応援席のモブに至るまで。
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シューズとボールのASMRだし、バンドサウンド中心の劇伴もいちいちアガる。
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昔の研磨、かわいい生き物すぎて。
