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ヴォルーズの親友のレビュー・感想・評価

ヴォルーズ(2023年製作の映画)
5.0
海よ俺の海よ 大きなその愛よ
想いを その胸に抱きとめて
あしたの希望(のぞみ)を
俺たちにくれるのだ

メラニー・ロランという大海原に、
ムササビスーツでスカイフライング。

愛おしい嘆息(たんそく)に重なる俺の溜息(ためいき)。

重なり合う吐息(といき)。美しくて大息(おおいき)。

ポケットモンスターを介して繋がる想い。

九十九(つづら)折り 浄蓮(じょうれん)の滝
あなたと超えたい 天城越え

メラニー・ロランの最新バージョンのご尊顔を拝む。
「きれいだ…」

生き方が美しい人は歳を重ねるほどに魅力が増してく。
シワが増えたなんていうと、怒られそうだけど。
生き様が刻まれているようで、とても魅力的。
今が一番美しい。
「そのシワ、なぞらせてよ…」

自然体が一番。堂々としてるよ、素敵。
存在に感謝。生きてて有難う。

貴方を見ているだけで恵比須顔。
映画全体が優しさに包まれる。

お願い、画面からいなくならないで。
胸がいっぱい。

メラニーに脇見運転していて気づくのが遅れた。
アレックス役のアデル・エグザルホプロス。
「…すきかもしれない」

俺の好きなウサギ顔。しかもエクボ付き。
そのキュートな前歯から地響き鳴らす低音ボイス。
アデル・"エクボザウルス"(うさぎ)。
そして豊満…。
胸がいっぱい。

サムことマノン・ブレシュは、感情移入できるほどの出番がなかったように思える。少し惜しい。

3人の物語というより、キャロルことメラニー・ロランとアレックスが主軸の物語だから仕方がないといえば仕方がない。

だけど、

"私が見てる"

"私たちが見てる"

ラストは、"ウサギ"と一緒に泣いた。
「よかったね…よかったね…」

(…この人いつも泣いてる)

迫真の演技に、感情移入を超えた、感情挿入。

この涙は、嬉し涙。
どんなクスリよりも効く、優しい涙。

背後から不意に重ねる手。
優しい体温、赤いセーター。

海に抱かれて、成すすべがない。
画面から伝わる優しい匂い。

メラニー・ロラン、

生きてて有難う。

…書いてたら泣けてきた。

(想像の50倍泣いてます)

優しさの余韻がずっと香ってる。

"何をするかではなく"

"誰とやるかよ"











加山雄三 ♪海 その愛
https://youtu.be/Wkg3NqVyxII

石川さゆり・天城越え
https://youtu.be/I08-g2L3Edk
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