石川泰地監督特集にて、『巨人の惑星』の直後に鑑賞、2本続けて観たことで、カメラ位置の低さ、生活空間に発生する非日常的な時空間、大学に行かずに家に引きこもっている男の家には飲むものが水道水くらいしかないことなど、自分の中で共通点がわかり面白かった
一見ヘンテコな訪問者(『巨人の惑星』では家の主のほう)に普通の人が巻き込まれる話かと思いきやそうではない
どうでもいい話にはたまに突っ込んだりするものの、肝心なところで相手がそれを流すことで、現実から離れて家の中に時間や空間的が無限に広がったり圧縮されたりする、これが映画館で観ているととても楽しい、昔完成させられなかった映画を別の次元にいる友人と一緒に観ること、人生ゲームのようにやり直しがきく時間軸、スクリーンの中に存在する人物から時空間を超えてビンタをくらうこと、夢の中や妄想と言ってしまえばそれだけだが、現実と地続きにそういうことが存在するかもしれないと信じられる不思議な映画
