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52ヘルツのクジラたちのireneのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.3
国語の教科書のような台詞の言葉選び。
本屋大賞受賞作品と聞き納得

友人や家族にとっての「たましいのつがい」のような、寄り添える人間になりたいなと思いつつ、自分は「たましいのつがい」などおらずとも立って生きていける強い人間になりたいなとも思った

志尊淳演じる安吾の目がずっと悲しそうで、キコに告白(のようなもの)をされた時、焦りとどうにも出来ない悲しみが表情だけですぐに伝わったのが良かった。

私は情で人を許すことが出来ない人間だから、「息子でも娘でもいいから生きててほしかった、アンちゃんがいればいいって伝えればよかった」という母親の言葉を冷たい目で見てしまった。死んでから気付くのは遅いし、ああやって真剣に話し合ったのにアンの心情を慮れないことが理解出来なかった。
あと、2024年にLGBTを「障害」と形容する人って実際あまりいないんじゃないか? 私の見てる世界が甘いのだろうか…

クジラの生態あんま知らないんだけど、あんなに浅いところにも来るの⁉️ww

演者みんなの演技が良かったのと、かなりみんなハマり役だっただけに、クズがわかりやすいクズとして描かれすぎているのと過剰な演出が気になった
泣き叫ぶ演技って違和感なく見れる時といやいやここで大きい声出したらあかんやろ、、、って突然俯瞰で見ちゃう時がある。
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