ジョンスペ

DOGMAN ドッグマンのジョンスペのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
4.1
なんと四半世紀以上も前のフィフス・エレメント以来の鑑賞となるリュック・ベッソン監督作。毒親のせいで不条理な生き方を余儀なくされた主人公ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの多頭飼育のイヌちゃんとの人生譚で、ベッソンらしからぬヘビーさのある本作でおもしろくは観れたのだが、主人公の悲惨さと社会的不条理の関連が希薄なため、心に刺さってくるものがさほどない。

全体に表層的ではあるけど、脚の不自由なドラァグクイーンを演じるケイレブや、先日観た落下の解剖学同様、どーやって指導してんの?なパルムドッグ賞級のイヌ演技はみごとで、主人公に忠実な姿にちょっぴりうるる。そーいや昔は野良犬がそこらに普通にいたし、仔犬を拾って育ててるなんて当たり前だったなとノスタルジー。