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女の復讐のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

女の復讐(1989年製作の映画)
3.3
ドストエフスキーの小説「永遠の夫」から着想を得てジャック・ドワイヨンとジャン・フランソワ・ゴイエが脚本を書きドワイヨンが監督した心理ドラマ(復讐劇)。
原題/La vengeance d'une femme (1989)

夫を亡くした女性セシル(イザベル・ユペール)は、夫に実は愛人(ベアトリス・ダル)がいた事を知り、女の元を訪れ、夫が一年前に交通事故で死んだことを告げ、精神的に追い詰めていく。

果たして、セシルの思惑通りに復讐できるのか?

最後はドアの音、そして無音…

「プルーストを読んだ?彼は"半過去"は苦しみを与える、と。"半過去"は復讐向きね」
「謝る相手が違う。死者だけが許せるの」
「肉体はないけどあげるわ。彼の心はあなたのものよ」
「死者は生き続ける」

ベアトリス・ダルと特にイザベル・ユペールの演技が見もの。
ユペールの恋人役ジャン=ルイ・ミュラが少し"弱い"(魅力が乏しい)のが残念。
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