なつ

人間の境界のなつのレビュー・感想・評価

人間の境界(2023年製作の映画)
4.1
11ヶ国の外国人が住む神奈川いちょう団地のチャリ県内に実家があったり、川口県の南部で人口の半分くらいは外国人の住む所に現在住んでいたりと、割と移民問題のすぐ隣で生活してきた。
歩いてるといきなり何語か分からない看板がでてきて、風景も異国っぽくて、その街並みが勉強嫌い学生の私には純粋にとても魅力的に写っていた。

不謹慎かもだけど、移民問題は自分の中で各国の不寛容が産んだ悲劇であると同時に、そこから立ち上がる過程でアタックカルチャーだったりアートの発生源だと何となく美化してる部分があったが、
今作の移民たちは明らかに不寛容を利用した権力の被害者で、それって何も産まないし、今の日本では全く他人事じゃない。

権力によって上級国民以外が命の価値ゼロのコマになるなんてこれからいくらでもありそう。

弱者にのみルールを厳守させて権力サイドは何でもあり。めっちゃ最近の日本であるある。金でやれる事は命でもやるだろう。

自分が当事者になった時、自分はどのチャプターに居るんだろうと思いました。
なつ

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