エクソシスト 信じる者
ウィリアム・フリードキンの "エクソシスト" は、以前リバイバル上映で鑑賞。これを観ていた方がより本作を楽しめると思う。
12年前、ハイチの地震で妊娠中の妻を亡くしたヴィクターは、娘のアンジェラを一人で育ててきた。ある日、彼女とその友人キャサリンが森の中で行方不明になる。数日後に無事戻って来るものの、その間の記憶が全くなかった。
ホラージャンルで初めてオスカーにノミネートされた "エクソシスト" の正当な続編という謳い文句。扱い方は別にしてエレン・バースティンを据えて筋を通した形だが、彼女の元気な姿を観れたのは嬉しい限り。
悪魔に取り憑かれる少女が2人なので、それぞれの家族関係も含めて単純にボリューム感が倍にはなるが、怖さまでは倍にはならなかった。
単独作品のホラー映画として観れば平均点以上の出来だと思うが、比較してしまうと恐怖や衝撃度、重厚さなどが縮小されてしまった印象を受ける。
ただ子役2人のインパクトのある演技には圧倒されるし、"悪魔祓い" を行なう者が聖職者ではなく前作の "経験者" であるという点は新鮮。
