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市子のaimoのレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
5.0
2024年1本目の鑑賞。

「杉咲花」の演技を見るだけでも価値がある。
ふつうの暮らしをしたい、ただそれだけを願う女性「市子」、しかしそれもかなわない。壮絶な背景を持つ「市子」を杉咲花が淡々と、そして時に激しく演じている。本当に感情の表現が素晴らしい。

杉咲花、日本を代表する女優になった今(個人的にはそう思う)、楽な仕事、おいしい仕事だけを選ぶこともできるだろう。
難しい映画、難しい役を選び、素晴らしい演技で魅せる。尊敬に値する。

しかしなぜだろう。こんなに良い作品なのに上映している映画館が少ない。
Filmarksによると、1月4日現在「市子」を上映している映画館の数56、ちなみに「翔んで埼玉」375、「ゴジラ」380。娯楽大作と同数とは言わないがもう少し多くの映画館で上映してほしいと思う。

繰り返し言う。「杉咲花」の演技を見るだけでも映画館に足を運ぶ価値はある。
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