自分ってなんだろう?
誰かが自分の存在を知っていてくれるから自分が存在している。その誰かは国が戸籍のような形で認めたある種の権威づけが必要だったりするのだろうか。
それでも世間の中で生きて行くには、ある一定のお墨付き(戸籍)がなければ、存在していないってことになってしまうのだろうか?戸籍に存在していなくても、間違いなく「自分」はここにいる。しかし、その自分は世間には存在していない。
市子は何を感じて、どう言う思いでいたのだろうか?
戸籍に存在してないから自分が存在していないのではない。自分は大切でかけがえない存在なんだ。その悲しさと苦しさがどうにかなる訳じゃないけど、ただ受け止めて抱きしめてあげたい。幸せになって欲しい。幸せになってもいいんだよ。そう強く感じた。