CharlieZG

恋人たちの予感のCharlieZGのレビュー・感想・評価

恋人たちの予感(1989年製作の映画)
3.4
再会を繰り返して恋になるロマコメ。

男女間の友情は成立するのか?
拡大すれば、同性間に愛情は成立するのか?と共通すると思う。
ハリーのように、私にはないから “あり得ない” とバッサリ言い切るのは現代では危険。

それよりも嫌いな相手と恋に堕ちることもあり得るという意味でこの映画は面白い。

恋愛対象に成るか成らないか、は出会った瞬間にある程度決まると思うが、ハリーとサリーの場合は付き合いがないまま再会しているので3回目を初回と捉えて気持ちをリセット出来たのがその後の展開に結びついているし、構えず何でも話せる相手になったこともポイント。

メグ・ライアンの可愛さが目を引き、レストランのエクスタシーには笑える。
秋から冬のニューヨークの風景も綺麗、特に紅葉の公園を歩くシーンは印象的。

Auld lang syne
日本では「蛍の光」で馴染みがあり日本語歌詞は軍国主義時代のものなので違うが、オリジナルはスコットランド民謡で ”古い友達を思い出して乾杯しよう” という歌。
日本では別れの歌としてお店の閉店や大晦日に聴かれるけれど、欧米では新年を迎えた時に歌う慣習。

”古き友は忘れて古き友を忘れろ”
って意味分かんないよね?
”忘れた友を思い出せ”
ってことかなぁ、、、
”古き友を忘れた事を思い出せ”
ってことよ、、、

この歌詞の意味に触れる台詞で締め括るのも粋なシナリオ。
古い友達であり後に恋になり結婚する。
つまりハリーとサリーにとって男女間の友情はあり得なかったということかな(笑)
面白かった。


監督 ロブ・ライナー

キャスト
メグ・ライアン
ビリー・クリスタル
ブルーノ・カービー
キャリー・フィッシャー
スティーブン・フォード
リサ・ジェーン・パースキー
ミシェル・ニカストロ
グレッチェン・パーマー
トレイシー・ライナー
ハーレイ・ジェーン・コザック
ケビン・ルーニー
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