ヒデ

ジョー・ブラックをよろしくのヒデのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「娘は君が身体を奪った、可哀想な青年に恋をしたのだ」

死神が青年(ブラピ)の身体を乗っ取り、大企業の社長(アンソニー・ホプキンス)の娘と恋に落ちる話。社長は自分の命の期限を延ばすことと引き換えに、人間界の案内を引き受ける。

ようこんだけ登場人物多い脚本をまとめたな…。最後スーザンに対して「中身別人でもいいんだ」「パパ捜しに行かないんだ」とは思ったけど、よくできた話だと思った。そして冒頭のブラピが轢かれるシーンはビックリ笑

死神がピーナッツ・バターにハマったり、恋をしたり、社長を取締役会で振り回しまくったり、生意気な部下をとっちめたり、見どころの多い作品だった。愛と情熱というテーマが明確で良いし、最後のパーティーの花火も激エモ。初めて恋を知った死神の心境がリアル。

3時間と長い作品だったけど終始楽しめた。良い映画。


以下、セリフメモ。


「彼を愛してるか?お前の言葉を聞きたい」

「恋を知らない人生は意味がない。その努力をすることが生きるってことだ」

「最近人類という者に興味を持ち始めた。退屈と好奇心から、全てを司る私が君を訪ねて来たのだ」

「死期が近くに?」
「"イエス"だ」

「若者の体を貰った。人間社会に紛れ込めるかな?」
「私が案内人?」

「あなたもピーナッツ・バター党に?」
「ああ、とてもうまい」

「店で会った感じのいい青年は?あなたは誰?」

「命は儚い。君は何兆回もその言葉を?」
「もっとだ」

「はっきり言ってウチの会社は危機に直面している。我々取締役会は、ボンテキュー社の合併の提案を検討する必要がある」

「キスしてもいい?」
「ああ、いいとも」

「なんてことを…!親父((社長)をクビに!?」

「僕はパリッシュ社の株を売って生涯リッチマン暮らし。これが世の中だよ」

(事後に)「良かった?ピーナッツ・バターより?」
「ああ、ずっといい」

「ここ(現世)にいるのは間違い。私と一緒にこの世を去りましょう」
「‥孤独はイヤだ」

「僕も恋に落ちた。今夜は彼女も連れて行く」

「"さよなら"みたい。どうしたの。離れて行くわ…」
「まだいるよ」

「私は」
「よせ!」
「国税局の調査員だ」

「これから取締役会に自ら告げて辞職するなら懲役は免れるだろう。さもなくば、君の理解を超えたことが起こる。刑務所どころかドアのないところに永遠に閉じ込められる」

「この世には逃れられないものがある。死と税金さ」

「スーザン、一つだけ約束してくれ。どんなことがあっても私のことを心配しないと」

「僕からも感謝を。僕に付き添い、学ばせてくれた」

「去りがたい。それが"生"だ」

「君はあの日コーヒー・ショップで好きと言った」
「違うわ…。こう言ったの。"とても"好きと」
ヒデ

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