フランス革命の英雄、ナポレオン・ボナパルトの伝記映画ということで、歴史の勉強感覚で観てきました。
ここ最近のハリウッド大作映画の例に漏れず、長い映画ではあったんですが、リドリー・スコット監督が解釈したナポレオンの映画としてはなかなか楽しめました。
軍師としての彼というより、たまたま皇帝の座にのし上がっただけの一人の男としての彼にフォーカスされた内容だったんですが、若干ダイジェスト感は否めなかったものの、ホアキン・フェニックスの名演もあって、ナポレオンという男の人間性がしっかり表現されていました。
本作の一番の見所といっても過言ではない戦争シーンに関しては映像、音響共にかなり迫力がありましたし、これだけでも個人的には映画館で観る価値が大ありでした。
また、ヴァネッサ・カービーのジョゼフィーヌもハマり役だったんですが、正直ジョゼフィーヌに関してはもう少し掘り下げが欲しかったです。
ただ、その辺は後々DC版が配信されるみたいなので、そこでもうちょっと何か描かれたりするんですかね。
もう御年86歳になるリドリー・スコット監督ですが、改めて衰えを知らない監督の映画作りへの情熱がスクリーン越しに伝わりました。