ichikawaosamu

ほかげのichikawaosamuのレビュー・感想・評価

ほかげ(2023年製作の映画)
4.3
朝ドラ「ブギウギ」の趣里さんとは全く違う趣里さんがそこにいました。映画を見終えたあとも、しばらく胸がぜいぜいしていた。

暴力、盗み、体を売ることを余儀なくされる。終戦後のわちゃくちゃな世界。「力強く生きる姿」とは言えない現実がそこにあった。戦争は終わって、身体の傷は治っても心の中の傷は残ったまま、いや、それ以上に酷くなっている。生きているが誰もが幸せではない。盗みをせずに働いて微かな望みはつかめるのか。胸が苦しい。痛む。

生きるってどう言う事なんだろうか。ただただ生きる。それだけなのかも知れない。やるせない。
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