ゆめちん

Fair Play/フェアプレーのゆめちんのレビュー・感想・評価

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)
4.0
Fair Play/フェアプレー
 
ルークとエミリーは、同じヘッジファンド会社に勤めるカップル。婚約した二人は、仕事もプライベートも充実した日々を送っていたが、エミリーに誰もがうらやむ昇進の話が持ち上がる。
 
冒頭の幸せいっぱいのシーンから一気に引き込まれる。息が詰まるほどの緊張感と、全く先の読めないスリリングな展開は最後まで見応えあり。
 
恋人で同僚だった二人が、社内でのポジションが変わるだけで、こんなにも関係性が拗れてしまうのかと思うと恐ろしくなる。これが男女逆だったらここまでにならなかっただろうし、幸せはいつまでも続いたのではと思う。

衝撃的なラストは意見が分かれるところだと思うが、最後にエミリーがルークにしたことはまさにフェアプレーで、後味の悪さよりも爽快感の方が上回った。

恋人の昇進を素直に喜べずに嫉妬する情けない男を、オールデン・エアエンレイクがリアルに体現。エミリーを演じたフィービー・ディネヴァーが、こうしたシリアスな役柄も上手く演じきった。
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