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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)の映画初心者のレビュー・感想・評価

3.4
今井ドラ3作目。今井ドラは前2作品が「川村元気」による脚本で、どうもプロデューサーが考える脚本っぽさが強くお涙頂戴ではっきり嫌いでした。今回は川村元気が抜けるとあって期待したのですが、監督の作家性の無さ、下手さが露呈していた作品だったなと思います。お涙頂戴がなくなって嬉しい反面、残りカスが多いなと。

ゲーム用脚本を映画化。話の進みがかったるい。RPGのようにミッションクリアして新たなステージという展開が続き、おいおい...と思ってしまった。ドラえもん映画はやっぱり秘密道具を使って冒険、ワクワクさせるような体験をさせて欲しいので全然好みではなかった。秘密道具がそもそも全然登場しないのも辛いところ。

音楽シーンがほとんど退屈。メインである音楽が不協和音だったり、魅力的なメロディでなかったり、はっきり辛いんですよね。音楽映画のはずなのに音楽が弱いのは....

今井ドラの特徴であった強いアニメーター陣の集結がなくなり、前2作と比べて作画力がガタ落ちでした。また、全体的にコンテ編集が悪く妙にカットが長かったりテンポ悪め。世の中の人々の音楽がなくなったことの反応のシーンなんて露骨に悪い。のび太が耳でリコーダーのところも妙に長くてコミカルさが失われている。色々問題点ありました。

ただ、クライマックスは良かったですね。このシーンのためだけの映画だった。ビート、クラップ、そしてオーケストラ。全ての人たちによって敵を倒すという展開は壮大で魅力的でした。まぁ...それ以外があまりにダメな作品だった事実は終わり良ければ総て良しでは丸めれないです

【総評】
ゲーム用の脚本を映画化したような出来栄えでかったるく、音楽シーンもほぼ魅力的でない。クライマックスだけは良かったです。
もう今井ドラはいいかな...監督としての才能が感じられなかった。
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