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6月0日 アイヒマンが処刑された日のパピヨンのレビュー・感想・評価

3.8
ナチスのホロコーストで多くのユダヤ人を強制収容所に送り込んだ“アドルフ·アイヒマン”は、逃亡の末 1961年 になってイスラエルで裁判にかけられ死刑判決を受けました。
一家でイスラエルにやってきたリビア人移民のダヴィッド少年は、授業を中断してラジオに聞き入る教師やクラスメイトを横目に、鉄工所で働くことに。
なんとその鉄工所に、アイヒマンを火葬する焼却炉の製作依頼が舞い込むのですが····。
この史実を基に描かれるナチス戦犯の遺体焼却をめぐる物語は、ダヴィッド少年の働きっぷりが、「天空の城ラピュタ」のパズーと親方の関係性とダブります。ですから総体的にはヒューマンドラマですね。その当時、アイヒマンの処刑を報じたタブロイド紙の日付が、「JUNE ZERO」6月0日(原題)だそうで、その日が何らかの記念日になったりすることを避けるため曖昧にされたそうです。
今このタイミングでイスラエルの物語とは····。
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