トライベッカ映画祭にて。
ボカチカで歌手を夢見る12歳の少女デジの話。
母が冷たいがデジに音楽という拠り所があったのと、ニューヨークに住む兄のフランはまめに連絡を取り妹を気にかけてくれるのは救い。
いとこのエルヴィスが、裕福で年上のアメリカ人女性と結婚するためにボカチカに来ると、家族のトラウマが明らかになる。
もう、こういう鬱積したものから逃れるためにも音楽があってよかった。
それで救われたとは言いがたいが。
デジの楽しそうな面と悲惨な面を描きながら、ボカチカと家族に囚われずに希望を見いだす姿の中に静かな衝撃がある映画。
正直いうと途中まで話がどういう方向に向かってるのかピンと来なくてのれなかったが、終盤にとんでもないことサラッと語られて唖然だった。