エイプリル

金星で逢えたらのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

金星で逢えたら(2023年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

ヴォーカル曲が多くて楽しい映画です。これ、単に楽しいだけじゃなくてラストがちゃんとデュエット曲になってたりして、賑やかし以上に良い演出になってたりもします。
主人公たちは多分いい人たちなんでしょうけど、最初のカイルがちょっとうじうじし過ぎてるのと、ミアもミアで心臓に毛が生えてそうな性格で、ちょっと好きになれるかというと複雑な感じではありました。特にミア、途中で「お金集めるのも計画も全部友達にやってもらった」的なことを言ってるシーンがあって、結構自分で何にもしない人なのかな…みたいに思ってしまったのもきつかった。
ただカイルもミアも交通事故のトラウマとか心臓病のことがあるので、視野狭窄になってたり必死になってるのは仕方ないので、そういう部分を加味すれば二人に成長も見られて良かったです。
カイル、終盤でミアに「俺には無理だ」って言うんですけど、多分これ日頃のカイルなら受け入れてあげられたのに、交通事故のトラウマで命に敏感になり過ぎてるから出てきた言葉なんですよね。それを乗り越えてミアと一緒に願いを叶えに行くのは人間的な大きな克服を感じられて良かったです。親父も嬉しかっただろうな。

ラストは予想通りミスリードで安心しました。その部分も含めて常に何かの映画に似てるな感というか、既視感の塊ではあったんですが、こういうハッピーな映画は何本あっても良いので大丈夫です。

個人的に好きなシーン、ミアが「宇宙で一番好きなところは?」って聞くところです。ないよそんなところ。
エイプリル

エイプリル