このレビューはネタバレを含みます
あは〜〜思いつきで見てもコリアンノワールはほんまにハズレないな。
特別凝った脚本という訳ではないけど、中盤まで事の全容が見えないようにうまくミスリードする構成の堅実さとか、三竦みの関係を利用してもう一枚裏に何かが噛んでるなと思わせるような巧みさもあって良きだった。
僕は実は父親がマルコを守るようにって事前に貴公子を雇っていたパターンだと思ったんだけどなあ。あの縋るように手を握るシーンから。外れた。
まあタイトルにもなってる通りこの映画は結局貴公子のキャラクターが全てなんですけどね。わざとらしい程にこのキャラクターだけ作り込みに愛を感じるわ。
殺しが生活の一部になっちゃってて軽口言いながら殺しちゃうみたいなコミカル殺し屋は結構いると思うけど、ナチュラルサイコとドジでおとぼけが同居してるのって新しいかも。
お姉さんの車から逃げるマルコをお姉さんが撃ってる時に後ろでぼんやりと手を挙げてるところ特に好き。
エンドロールの前にタイトルが出てきた瞬間席を立つ人すっごい多かったんだけど、直後に貴公子の根幹に関わるネタ映像あったのにな...このネタについてはどうせそうだろうと思ってた。