「ワンス〜ハリウッド」出演組ではオースティン・バトラーと並び飛ぶ鳥を落とす勢いのシドニー・スウィーニー主演。配信が好きではないので未見の作品もあれど（ストライキの結果が良かったのでNetflixは加入しようかと検討中）「AMERICANA」公開を待っていたらこの「リアリティ」が意外にも日本で劇場公開。都心まで神経を尖らせてノーマスク馬鹿を避けながら行くのも帰るのも疲れるので、以前から良いと教わっていた郊外の劇場で観賞。ロビーの椅子が少ないのとDolby Cinemaがない点を除けば観やすくなかなか良かったので、途中電車が猪や熊に衝突したり台風やコンビニ袋で止まらないことを祈りつつ、これから利用しようと決めた。
なにせAmazonの購入記録次第で警察どころかFBIやCIAエージェントがあっさりご訪問してくるお国柄なので（故に無難なものをごくたまに買う程度で支払いはプリペイド）、主人公リアリティ・ウィナーの取った行動は正義感と愛国心から来たものであったにもかかわらず、国家に対する反逆と見做されてしまう。薄皮を一枚一枚剥ぐように投げかけられる質問へ答えていくうちに自分の非を認めさせられてしまう恐ろしさ。
リアリティ・ウィナー本人は来年釈放される予定だが、いったいどこが『自由の国』なのかと改めて問いたい。
