Yukiko

名犬ラッシー/家路のYukikoのレビュー・感想・評価

名犬ラッシー/家路(1943年製作の映画)
4.2
2022年1月28日
『名犬ラッシー/家路』  1943年アメリカ制作
監督、フレッド・M・ウィルコックス。
他の監督作品に『禁断の惑星』がある。

イギリス。ヨークシャー。
ジョー(ロディ・マクドウォール)は9歳。
父と母と、コリー犬の雌のラッシー(パル)と暮らす。
ジョーの家は、父が無職になり困窮していた。
ある日、ラドリング公爵(ナイジェル・ブルース)が
ラッシーを気に入り、ジョーの父親から買う。
ジョーとラッシーは別れ別れに暮らすが、ラッシーは
ジョー逢いたさに、何度もジョーの家に帰ってしまう。


スコットランドからヨークシャーへ、犬の帰巣本能を
描いた話。
見知らぬ土地から家へ帰りつくには?
何を基準に帰巣を行っているか?
この辺、とても興味ですねぇ。

下記に帰巣本能について、ちょこっとだけ調べたことを
記したけれど、南北の方向にむいてウンチをすることで、
地磁気を合わせているとあった。
なるほど。今後、犬を見たら南北に合わせてウンチを
しているか、じっくり観察してみよう(^^♪

映画に登場するコリー犬のパルは、お利口だねーーー!!
映画では雌犬(ラッシーLassie はお嬢さんの意味)となって
いるが、本物パルはオス犬だったとか。

でも、続編の1945年制作『ラッシーの子』でラッシーの子
ラッディー(Laddie 坊ちゃんの意味)役をパルは演じ、
雄犬の役だったので、これで丸くおさまったかな。ヨカッタネ
コリー犬は外見ではオスメス分かりにくいようだ。

その後の続編、続々編でもパルの子どもや孫がラッシーを
演じているとか。

伯爵の孫、プリシラの役をエリザベス・テーラーさんが
演じている。かわいい。存在感ある。キラキラして見える。

この映画は、主役のパルの艶技がすばらしい!!
今にも言葉を喋りそうに見える。
こんな賢いワンちゃん、欲しい!!!

共演したシーズー犬もかわいいよ。
よく慣れているね。シーズーも賢い!

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<帰巣本能>  Wikipediaより転記
動物が不慣れな地域を通って元々暮らしている場所に辿り
着くことを可能とする生来の能力のことである。
元々の場所は、縄張りや巣などである。

帰巣本能は、渡りの際に以前暮らした場所を見つける際にも
使用されうる。
鮭のように、何年も前に巣としていた川に遡上する場合も帰巣
本能によるとされる。
また、アカハライモリ等のように、長距離に渡って移動した
後に元々住んでいた縄張りに戻る場合にも帰巣本能が
使われる。

〇 磁覚による帰巣: 動物の多くは、地球の磁気、つまり
地磁気に基づいて帰巣の経路を見つける(磁気コンパス)。
この場合、地磁気と他の方法を併用するのが普通である。
具体的には、鳥や亀の渡りにおける太陽の方角(太陽
コンパス)が知られている。
また、水中に棲むロブスターや地中に棲むモグラのように
磁覚以外に帰巣の為の手段を持たない生物もある。

〇 嗅覚による帰巣: いくつかの種のサンショウウオは、
嗅覚、つまり臭いを利用して帰巣することが確認されている。
鮭も故郷の川に帰る時に嗅覚を必要とする。


<犬は「地磁気」を感知して家に帰ることができると判明>
              ナゾロジー.netから抜粋
犬は排尿時に身体の向きを南北の線に合わせる姿勢をとること
が報告されており、犬が地磁気を利用して帰巣行動を行って
いる可能性が浮上した。
(大規模な実験を行った結果、)犬には以前から言われている
ような匂いを元にした帰巣パターンの他に、地磁気を利用した
としか思えない帰巣パターンがあることが確認された。

犬は地磁気を測る為に南北に向けて20m走ることで方角を感知
していた。


<帰巣本能のメカニズム> 
      犬の飼い方・しつけ方大百科 sitsuke.comから

犬には帰巣本能が備わっていることは分かっているが、その
メカニズムに関してはよく分かっていない。

犬はウンチをする際に、ぐるぐるとそのあたりを周り、
何故か、南北方向に向いて排便することからも、地磁気を利用
している可能性が考えられる。
また、牛や鹿の大半は、食事や休憩の時に南北を向いている
そうだ。
動物が地磁気で方向に関する何らかの情報を得ている可能性は
高そうに思える。
Yukiko

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