Yukiko

登山のYukikoのレビュー・感想・評価

登山(2017年製作の映画)
3.9
2023年8月24日
『登山』    2017年フランス・スイス製作
監督、ピエール=アントワーヌ・イロズ。

アルプスの標高4000m級の山に囲まれた山間の場所。
そこにある少し古びた山岳ホテル。
登山中の滑落で亡くなった父の葬儀の為、
6年ぶりに実家のホテルへ戻るイザベル。
イザベルが登山を教え今や一流の女性登山家の
ケンザも葬儀に駆けつける。
イザベルは父の遺灰を詰めた壺を持ち、
アルプスの山から遺灰を巻きたいのだが、そこは
難所の山。
しかもイザベルは病魔に侵されていた。


イザベルの昔の恋人、今は山で鉱石を探す登山家
や、その恋人の女性医師も出演。

映画は美しい山々の映像シーンが多い。
俳優たちもアップが多いのに耐え?、自然な
演技をしている。

まるで登山のドキュメンタリー映画に、ストーリー
を付け加え、セリフを入れたかのような映画だ。

登山といっても岩登りが主。
その岩場で滑落した父の、その思いを胸に
娘のイザベルが登ろうとするのだが、病気もあり、
体力的にもキツイのでは?と心配する友人の
ケンザ。

そして、昔の恋人のベテラン登山家に応援を求める
のだが・・・

ストーリーは今一つ。。。

無理なら「諦める」、誰かに託す、という考えは
ないのかな?と思う。

無理に登ると、一緒に同行する方々に、余計な
リスクを負わせるとは考えないのかな?と思う。

ひとりでもそこを登れる、だから皆と一緒にも
行けるという考え方の方が、人に迷惑をかけない
のだと思うが。

とはいうものの、人それぞれ、いろいろな考え方が
あっていい!と思う。
映画だし。

アマゾンプライムで無料で観る事ができた。
まあまあ面白かった。
なによりも映像がきれいだった。

原題「Altitudes」
意味は、(山・飛行機などの地表または海抜からの)
高さ、 高度、 標高

「人生は山のようだ
 気持ちのいい高さもあれば、
 生死をさまよう場所もある
 でも、その難関を受け入れれば
 一歩ずつ 上がれて
 登ることが楽しくなる」
Yukiko

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