オーウェン

戦場のアリアのオーウェンのレビュー・感想・評価

戦場のアリア(2005年製作の映画)
3.8
フランス・スコットランドの連合軍とドイツ軍が対峙する最前線。
ある歌がきっかけで、軍が中立地帯を作りそこでクリスマスを送る。

驚くべきなのはこれが第1次大戦の出来事であり、真実であったということだ。
血が飛び交う戦場で敵兵同士がクリスマスを楽しむ。
この非現実的な状況をまとめる歌が、聖しこの夜というのも実にいい。

そしてあまり歌が上手くないのもいい(笑)
実はこれは重要で、戦場の兵士にいきなりコンサートで出すような美声を求めてもね。

もちろんクリスマスが終われば敵同士。戦争は続いていく。
その虚しさを描きながらも非道さも描く。

戦争映画だが少々生温い部分はある。それでも中立地帯での敵味方を超えるもの。
こういう感傷的な戦争映画もたまにはいい。
オーウェン

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