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戦場のアリアのodyssのレビュー・感想・評価

戦場のアリア(2005年製作の映画)
3.5
【クリスマスの一時的休戦の物語】

英仏独合作映画。クリスチャン・カリオン監督作品。 

第一次世界大戦でクリスマス休戦が実現して、敵対するスコットランド・フランス軍とドイツ軍とが一緒に歌を歌ったりサッカーを楽しんだりした、という実話をもとにしている。 

学校や様々な施設での戦意向上プロパガンダとは別に、実戦で対峙する兵士たちが、ふとしたきっかけから一緒にクリスマス休暇を祝うに至るところが実に感動的であり、フランスでこの映画が2005年の映画観客動員トップを記録したというのもうなずける。 

3陣営の描き分けが巧みだし、歌姫役のダイアン・クルーガーがたいへん美しい (私の基準では、今現在、世界一の美女かも知れない)。 

(以上は17年前に書いたレビューです。しかし、最近、このエピソードが日本では『戦争をやめた人びと』というような子供向けの本になって出回っているようですが、このエピソードは「戦争を止めた」のではなく、あくまでクリスマスに一時的に戦闘を休止した、ということなのですから、「反戦」的な意味で過大評価するのはいかがなものか、と思います。)
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