サマータイムブルース

猫と、とうさんのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

猫と、とうさん(2022年製作の映画)
3.5
「猫を愛する男性であれば、言うまでもなく、彼は私の友人であり同志だ」
マーク・トウェイン

猫を愛する9人の男たちが、コロナ禍の2020年を愛猫とともに乗り越える姿を描くドキュメンタリー
猫、ねこ、ネコ、(=ΦωΦ=)・・・猫がたくさん出て来ます
猫好きの方この指とーーまれ☝️!!
猫が苦手な方はスルーして下さい

アメリカでは猫派より犬派が優勢です
特に成人した男性が、ボク、ニャンコ好きっ♡!!とか言うと、あいつは変わり者だ、とディスられるらしい
ひ弱なイメージ、男らしくないと言う偏見がはびこっているからです
だから男は猫好きでもあえて公言しないのだとか
では、男らしさとは一体なんなんだろう?
答えは文末で↓

①俳優であり、インフルエンサーのネイサン・ケーンは4匹の猫と暮らしています
YouTubeやインスタで愛猫の動画を流しています

②エンジニアでバックパッカーのジェフ・ジャドキンスはズールーという愛猫とともに登山を楽しみます

③ニューヨークでホームレス生活するデヴィッド・ジョバンニは、街で人だかりを見ます
なんだろうと近づいてみるとボロボロになった仔猫を皆が取り囲んでいました
触ってみると、まだ生きています 
どうしていいかわからずに、とりあえず猫を連れて動物愛護センターに駆け込みます
治療するから5日後に引き取りに来るように言われます
元々家などないので、施設の前で5日間過ごし、当日、猫を引き取ります
猫にラッキーと名前をつけて、1人と1匹の共同生活が始まります 

④消防士のジョーダン・ライデは毎日過酷な仕事に明け暮れています
近所の野良猫が毎日エサをねだって訪れるようになり、やがて消防署に住み着き、フレイムと名前をつけられて消防隊員のアイドルとなります

⑤トラックドライバーのデヴィッド・ダーストは猫のトーラを乗せて一緒にドライブします
やがてSNSで有名になり、それを見たファンがトーラ目当てに遠方からやって来るようになります

⑥昼は広告会社で働いて、夜は自身の設立したフラットブッシュ・キャッツで猫の保護活動をして回るウィル・ツヴァイガート
飼い主のいない地域猫にTNR活動(不妊手術をすることで繁殖を防止し、一代限りの命を全うさせ、猫に関する苦情や殺処分の減少に寄与する活動)に勤しみます

⑦スタントマンのライアン・ロバートソンは、飼い主のいない猫の譲渡会で、メインクーンのトゥードルズに一目惚れして引き取ります
3年後、巨大な猫に成長します

⑧教師のピーター・マレスは、愛猫のキーズが前足をバンザイしてユーモラスに立ち上がるのがまるでゴールキーパーみたいに見えることから、ゴールキティと名付けてSNSに投稿します
すると評判を呼んで瞬く間に人気者になります
ピーターはそれを商標登録してグッズ販売など、商売を始めます

⑨もともと猫好きではなかったクリス・アレセを猫のペズは一瞬で虜にしてしまいます

個人的には③のエピソードが感動しました
ホームレスのデヴィッドとラッキーが互いに信頼し切ってているのが伝わって来ました

さて、男らしさとは・・・
“男らしさを定義するとしたら、他者を思いやり守れること、それが強さの根源だ”
間違いないっす!