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“敵”の子どもたちのワンコのレビュー・感想・評価

“敵”の子どもたち(2021年製作の映画)
3.8
【偏見】

いきなり話しは逸れるが、日本では優生保護法が長らく存在し、似たようなことが海外でも多くあったことから考えると、関係ないと頭で分かってはいても、親が過激派であれば、子供も似たような大人になると考える偏見に満ちた人はいるように思う。

この作品を観て考えることは、現代社会に突き付けられた宿題のドリルのようなものだ。

人を一人の異なる人格として認めること。

社会として子供の養育や教育に取り組むことの重要性。

差別や貧困が少なくなるように社会として取り組むことの大切さ。

短絡的な差別思考の前に考えることはあるはずだ。

先般、9月1日、関東大震災でのデマをきっかけに殺害された朝鮮半島出身者や中国人を慰霊する式典で、自分たちも慰霊をすると計画書を提出した右翼団体が東京都に排除されると、途端に「鮮人(朝鮮半島にオリジンのある人に対する別称)は祖国に帰れ!」とか始まって、こうした連中は明らかに偏見から抜けられない輩で、本当にやれやれと思う。
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