助ベージュ

鯨の骨の助ベージュのレビュー・感想・評価

鯨の骨(2023年製作の映画)
3.4
「VR・ARあのちゃん」映画
かわいいけど何だかよくわからない
掴みどころがないが妙なカリスマ性を持つ
「あのちゃん」というタレントの魅力を最大限活用した(ある意味)(褒め言葉としての)アイドル映画。

失恋にて傷心中のサラリーマン(主人公)が後輩にススメられたマッチングアプリであのちゃん(演じる女子高生)とマッチング。
自室へ連込み、目を離した隙に服毒自■。かと思えば、いつの間にかその遺体は行方不明に。

何が何だか困惑している後ある日、近所の公園でたむろしてる若者からとあるAR(SNS)アプリを紹介される。
撮影した"その場"に映像を埋め込む事が出来るアプリらしく、消えたあのちゃん(仮)はそのアプリ利用者の中では有名人らしい。
あのちゃん(仮)の映像・痕跡を追う主人公。
心労や動揺も極限に達し、夢か現か、VirtualとRealの境界も曖昧になるほど深みにハマってゆき――
な新感覚ミステリー

概ね「賛」。
だが、薄いながらも確かな「否」ポイントも。

邦画特有(手癖)の「インターネット」使いと言うか、
「ネットって使いこなしゃ何でも出来んでしょ?(魔法レベル)」感や、さすがに一昔前のオタク描写程ではないけど「ネット利用者=キモい(異常者)」的嫌悪感がやっぱ目立つ……
いまだに?!感もだし、これまた新感覚な見たことないタイプのキモいネット利用者像も。
どういう団体?
夜な夜な「インターネットの利便性」台無しイベントカルト集団。
ネット知ってる?

また、
「"撮影"映像」というギミックがそんなに活かしきれてないというか、「その映像をどう"撮影"してるつもり?三脚設置?撮影者同伴?だとしたらキーパーソンはその撮影者だ!探せ!…ん?自撮り?……どうやって?」感。
あとせめてイヤホン!

この作品に限ったことじゃない、
考え過ぎなんだろけど、
もうちょい「スマホ」「ネット」学ぼ。
「誰が使うか!?不便!!」が多すぎる。その新たな1つ。


にしても、
どこでもフィットな宇野祥平。
助ベージュ

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