助ベージュ

シティーハンターの助ベージュのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
2.8
アスファルトタイヤを切りつけました。

まずスタンス紹介として、
『フランス実写版DX吹替え版』がMy 1st.『シティー・ハンター』。
フランス人キャストが最高級のコスプレをし、愛とアイデアで、"ほぼ"アニメ声優陣の声を重ね、フランス人の顔で当たり前に「リョウ」「カオリ」を納得させた。未修の僕にさえ「シティー・ハンターを愛してます!」を海の向こうから全力で投げ付けられた(愛情表現だけでは無く読み物としてもいい)傑作ラブレター。

対して、原作に関しては
上述フランス版情報からの推察と"パブリックイメージ"ぐらいの知識。

以後、その上での感想・戯言・独り言にはなるのですが。

【感想】
まず「冴羽獠って本当にいたんだ」
目標:コレだけあれば勝ち!
結果:コレに関しては大勝利!!

観る前の宣伝時点から鈴木亮平見て、(にわかながら)「冴羽獠じゃん」
コスプレ(衣装やヘアセット)によるビジュアルだけじゃない、アクション・演技、確かな「存在感」。

また「別の鈴木亮平」に魅了された……

この時点で大勝利企画
大勝利実写版


…が!しかし!その一方で
邦画洋画映画ドラマアニメ関係なく、大変ハッキリ苦手なタイプの脚本。

"役者さんは"総じて良かった&
原作がそうなのかはわからないし、もしそうだったらすみませんが、
というエクスキューズ付きで、

「プロフェッショナルで最強の主役キャラのお膳立てのために、その世界中の人物が総じてバカになる」それ脚本。(『コマンドー』系統のような筋肉アクションは別)

原作をちゃんと見たこと無いながら
+コスプレ(衣装)ビジュアルは大変似合ってた。役者さんは良かった。
上での素朴な疑問なんだけど、
香ってあんななの?
恋人(?)兼、「相棒」でハンマーで戦う怪力キャラだと思ってたけど、そういうキャラ・関係性になる前段階とはいえ、
脚本の間を保たせ(引き延ばす)ためのお騒がせ迷惑キャラじゃん…
「素人」「若さ」「無知」の次元じゃないじゃん…
笑えない方のバカじゃん…
香「よ〜し」
獠「そっち行くな!危ないから!(救う)」
香「私がやらなきゃ」
獠「そっち行くな!危ないから!(救う)」
冴羽獠のカッコよく楽しいアクション
香「私も!」
獠「そっち行くな!危ないから!(救う)」
の繰り返し。足枷じゃん。幼児?クソガキ?


歌舞伎町の表も裏も飄々と生きる不真面目(そう)で掴み所のない最強探偵
に対する、いわゆる「一般人目線の反応キャラ」だとは理解してるつもりだけど、
それにしても奇行が多過ぎる!
オマケにキャラとしてのコスプレにコスプレイベントシーンとしてのコスプレ重ね。アニメだったらただのそのキャラのコスチュームチェンジだけど、実写版だとややこしい。「変装」や「衣装変え」とはまた違うややこしさ、歪さが発生してるように感じた。
とにかく気が置けない!物語に没入出来ない!ハラハラ演出の為の愚行・足枷デバフ!

香に限らず!
"依頼者""警護対象者"も感情移入困難レベルに頭おかしい。
警察も有能そうな雰囲気のみの無能。
敵側も視聴者を裏切らない裏切りの連鎖。
「ヤバい薬」も「雰囲気悪もの」以上の活用なし。
その中でもヒトキワ輝く香の奇行愚行。
特にラストが「あの頃のギャグマンガ・アニメ」ならギャグとして許せたのだろうけど、趣味ジャンルは違えどコレクター気質の男(僕)としては憤怒もののラスト。
普通に何してんの?

言語化ムズいが他にももろもろ


そろそろ【総評】
どれだけ原作らしいかわからなが、
冴羽獠は存在する!!カッコいい!!
そこへ全振りし、一点勝負は大勝利を認めざるを得ない。
一方で"それ以外"が嫌い過ぎる。
助ベージュ

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