どちらに肩入れするのも難しい。善人も悪人もいない。それぞれが、自らの正義のもとに動いているだけ。やがて、それを他者にも受け入れてもらえることを望む。当然うまくいかない。だから憤る。そこから暴力が生まれる。そして、戦争が始まる。
いやいやAIよりよっぽど怖いのは人間だろう、と言いたくなるようなニュースの数々に日々萎えているこの現実世界において、大量の人間が命を落とし大量の人型ロボットが「オフ」になっていくさまを延々と見せつけるこのサイエンス・フィクションに2000円と2時間半を費やす意義について、考えてしまった。
いざ出撃！の瞬間にレディオヘッド「Kid A」の1曲目がフニャ〜っと流れ始めてガクッとなってしまった。あのまま10曲目までフルで流して終わってくれてもよかったのに。ハンス・ジマー御大の音楽にも、期待していたほど魅了はされなかった。なおさら早くDUNE パート2が観たくなっただけである。てかエンドロールで初めて気づいたけど、ATARASHII GAKKO! いつ流れたの。
