【第76回カンヌ映画祭 監督週間出品】
カメルーンを舞台にしたベルギー映画。ドキュメンタリー作家でもあるロジーヌ・ムバカヌ監督が地元の人々を使って撮った作品。
うーん、これは残念な出来だった。「男は人生の付け足し」と言い切るフェミニズム的主張以外に何が言いたい映画なのか分からなかった。単純にクオリティ的にも良質とは言いがたい。
カメルーン映画なら予算的に仕方ないのかな、と思ったけどベルギーなんよねこれ。
いや、悪い映画だとは思わない。真摯につくられた真面目な映画なのだが、様々な要素が一つにまとまっておらず、唐突にフェミニズムのみが提示されただけになってしまっている。
これをやるなら予算の使い方や演出に何らかの工夫は必要だったと思う。ダイナミズムが決定的に欠けている。