ベルギーを拠点にとの事で当然の様にダルデンヌテイストだし(そもそもドキュメンタリー出身らしいが)貧困と浸水の関係なんてめちゃくちゃ『パラサイト』っぽい。オリジナリティはさして無いが、自身の周囲の搾取や収奪を捉えた真摯なフェミニズム映画だと思う。そもそも生活がままならない国には芸術の居場所はない、至極真っ当な批判だと思うしそれは日本とて同じ。こうして自分の足元をしっかり見つめるところからフェミニズムの芽は育ちいつか大きな花を咲かせるのだろう。男は人生の「付け足し」のパワーワードが遥か遠くカメルーンから届いた事を嬉しく思う。いい映画です、期待を込めて。