ゆうゆ

春画先生のゆうゆのレビュー・感想・評価

春画先生(2023年製作の映画)
4.0

春画の魅力に目覚めたヒロインの無垢な蕾はその魔法の媚薬によって妖艶に膨らみ 倒錯した世界で身も心も開花させていく。
局部ばかりに目が行きがちな 大胆なのに繊細で奥深く 創造性豊かな春画の本来の愉しみ方にハマりつつ、本能に従いめくるめくアブノーマルな世界に沼っていく弓子の解放がエロ心地いい。ちょっと男子の夢物語的都合良すぎる展開、終盤のカオスはもはや監督さんの願望なのではと思って調べたら塩田監督だと知ってなんか納得😌 淫靡なのに 犯罪すれすれなのに こんなにも清々しいのは、すべての演者さん方の振り切った演技の賜物。その開けっぴろげな中に多面的に潜在する秘めた神秘はこの作品のコミカルかつ艶麗な魅力にも通じているかのよう。
まさに射抜かれてしまった弓子(🎯)を体当たりで演じる北香那さんの 白肌が薄桃色に染まっていくエロス、和洋のコスプレや 鰹節のメタファー、缶ビールを持つ添え手などの日常の所作まで 想像力を掻き立てるなまめかしい美が宿っていて絶品🤍 同監督さんの「月光の囁き」のヒロイン つぐみさんに通じる勝気で瑞々しい魅力に溢れていました。
ゆうゆ

ゆうゆ