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ブラインドネスのTSのレビュー・感想・評価

ブラインドネス(2008年製作の映画)
4.1
MoviePANDAさんがレビューをしてはったので復刻感想を書いてみようかと思います(*^^*)ありがとうございます!

この作品はね、世の嫌われ者映画と思います(笑)ある意味『2012』級。今作には、最近有名なマークラファロも何気に出ていますので、彼のファンであればまた変わった演技を見ることが出来ます。

MoviePANDAさんが仰ってることには何の間違いもなく、ただただ強烈な映画です(°_°) 根本的には全く違いますが

『ミスト』
『リミット』
『セブン』
あたりの終始味が悪い映画の耐性をつけて且つ、これらが好物でないと厳しいかもしれません。
とくに『ミスト』のような、人間の醜い部分を見たいというならば必見のオススメです。

さて、僕は実はこれ大好物でして、4.1もつけています、、、
平均スコアが3.1なので、間違いなく異形だとは思いますが(笑)

宣伝通り全世界の人類の目が見えなくなります。そもそもタイトルのブラインドネスが盲目という意味です。
この最初に目が見えなくなる患者がまた面白くて、日本人なんですね(笑)

そこから謎の伝染?によりたくさんの人が失明をしていきます。そして隔離所に入れられる人々、、、

僕はこの映画をみて二つ考えさせられました。
一つは、パニック映画の根源でもある絶望的危機を描いたことについて。目が見えなくなるだけでここまで文明が崩壊します。隔離所では生きるために権力を我が物にする人物があらわれ、厳しい環境下において生まれる人間の欲望そのものを垣間見ることができます。現代世界の描写なのに、さながら古代の奴隷国家の縮図のよう。。

もう一つは、目が見えるという当たり前のことを当たり前と思ってはいけないという警告を感じ取ることができました。
子供の時から五感の内うしなえばもっとも絶望するのは?て思うと必ず視覚があがりました。目が見えなくても生きては
いけますが、何も見えないというのは想像を絶します。視覚障害者の方には少々失礼かもしれませんが全人類の目が見えなくなればこんなことになってしまうのかと、こればかりは予防線をはれませんが目が見えることに感謝しよう。とこの映画をみて思いました。

快楽のために、娼婦とか少々どぎついシーンがみられ、気分は良くならないので、そういうシリアスなシチュエーションが苦手な方はやめといたほうがいいかもです(°_°)

また今作の面白いところは、登場人物の誰一人の名前さえわからないところです。wikiで調べても、医者 とかのように職業名しか出てきません。これもブラインドネスという特徴を遠回しに表現しているのでしょうか?

まとめると、非常に恐ろしくて、もう一度みたいと思わない映画ですが、インパクトが強すぎて、映画としては傑作に近いレベルだと感じられます。もちろん、映画のどこに価値を置くかは人それぞれですが(°_°)
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