ダンクシー

ラ・ブームのダンクシーのレビュー・感想・評価

ラ・ブーム(1980年製作の映画)
4.5
「口から心臓が飛び出しそうよ。まるで映画みたい。スローモーションなんてありきたりだわ」

ソフィー・マルソーの美貌に圧倒された。若者向けというか、当時の若者たちの間で盛り上がったのが納得の作品。俺も世代だったらラブーム愛に爆発してると思う。男の俺でも超キュンキュンしたぜ!?ブーム文化が日本にないのはなぁぜなぁぜ??この時代にやっぱり憧れの感情を抱いてしまう。最初の音楽から一気に引き込まれた。

ブームへ行くための服選びで、色んな服に着替えるシーンがありましたが、ヴィックの姿が愛おしすぎたなぁ。ワクワクしたし最高だった。あとブームで、ヘッドフォンを被せるところがあまりにも美しく完璧すぎる演出で、現実でも真似したくなってしまった。。これ映画史に残るくらいの名シーンでしょ!

「自分の行動に責任を持つ。それが"自立"よ。もっと学びなさい」

勿論フランス的な恋愛の価値観のもと描かれていますが、男女間の心情の描写が上手すぎる。思春期の少女の恋と、大人の生臭い恋が並行して描かれる。

そしてハッピーエンドではない終わり方が、好きだ。あんだけオシャレで最高に美しく淡い雰囲気を保ち続けていながらも、あのラストの"裏切り"がなんともリアルでぶっ刺さった。あれこそが恋であり、あれこそが人間なのだ…。
ダンクシー

ダンクシー