橋から身を投げ出した女性は、天才外科医ゴッドにより孕っていた赤ん坊の脳みそを移植され、ベラとして新たな人生を歩む。
予告を観た時点では不思議な映画としか思わなかったが、意外とテーマ性のある映画に感じた。見た目は大人で中身が子供であるベラが、女性としての生き方を紆余曲折しながら見出していく。好奇心と欲求のみに動かされていたベラが、冒険を経て知的な女性へと成長していく過程が良かった。
ラストはベラ・ゴッド・婚約者のマックス3人の愛が感じられる締め方なのが良き。
この作品はR18とあるだけに過激な描写がとにかく多かった。演じ切ったベラ役のエマストーンの役者魂と演技力に脱帽。
題名の「哀れなるものたち」は作中に登場または関わってくる全員に共通することなのだろう。