哀れなるものたちのsalmondaisukiのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたちを観た。えぐかった。あんまりまだ整理ついてない。
メモ。
とにかくえぐい、観てよかった。
女性であること、女性への眼差し、女性が自分の身体を自分のものとして扱うこと、人が自分に対して抱くautonomy、無知の知、知性、教養、外に出ること、貧困、倫理、持ち合わせてるものゼロで世界を見られる視点（子どもの視点）そのほか。とにかくすごかった。
ストーリーのクリーピーさ、絵のきれいさ、音、終始一貫してた。整理しきれてないからいろんなレビューとか読みたい。

エマ・ストーンすごい、ベラに自分を重ねられないとあそこまで体を張れない、ベラから現代社会に語り掛けられることというか、ベラから訴えられることがたくさんあると思ったんだろうな。
はじめ、あんなにてくてく不思議な関節の使い方をして歩いていたベラが、Godが死ぬからと帰ってきた時、とってもきれいに歩いていたこと、どんどん教養を取り込んで自分の言葉、思考を手に入れる様子、合理性、すごかった。

あと、ラストシーンのきれいさ。
色彩が美しいのはもちろん（セックス覚えてからのカラフルな世界は本当に全部の色が良かったけど最後特にきれいだと感じた）、不合理さ、不可解さの残る（まだあの半分犬で半分ニワトリみたいなのとかいたり、犬みたいに吠えたり水飲ませてあげたりする人間がいる）きれいなお庭で、合理性や教養、autonomyを手に入れたベラ。最高だった。

こうやって書いていると、人生最高映画な気がしてきた。書きたいことがたくさん後から生まれてくるし、人とももっとこれについて話したいと思う。

いっぱい考えさせられて頭も胸も痛くなるかも部門ではこちらが確実に人生最高映画だ。