人に勧められるような勧められないような映画。ただ美しい。
世界観がもはやアートのようであり非常に素晴らしいの。撮影アングルも衣装も美術も、比率もたまらなくよかった。
純粋すぎて最初は人によっては苦しくなるのかも。あまりにも官能的。美とも言えてしまうのかもしれないけれどもね。
ただモノクロが存在するからこそ成り立つシーンもあるのではないかなと思ったわ。先に進むにつれて色彩もとても鮮やかになる。かいほいかんを表している感じがたまらない。
助言もあるから胸にしみ入るシーンもあるのよね。
音楽もたまらない。あの不思議なサウンドと不協和音はとても印象に残るわ。
「哀れなるものたち」とてもピッタリなタイトルであるし、それが何を示しているかも人それぞれの考えがありそうね。
個人的にヨルゴス監督作品の虜になりそうね。どちらかと言うと淡白な雰囲気ではあるけれども世界観が美しく皮肉らしいけどユーモアがあるところがたまらない。
いくらか一見、見苦しいとされるシーンもあるのだけれども世界観や美しさのおかげなのか終わったあとも胸のわだかまりや気味悪さはなかったの。不思議。