怪奇的な物語りを完璧に映画にしたということではほとんど満点でしょう。
アカデミー賞にノミネートされるのも当然かとも思います。
何しろこの手の映画は映画批評家に支持されます。
何年か前のアカデミー作品賞のシェイプ・オブ・ウォーターが良い例です。
たしか半魚人と中年女性の愛を描いたもので私も『愛の強さ』を見事に描いたものだと感心しました。
今回の映画『哀れなるものたち』は物語りは面白いのですがメッセージは強く感じませんでした。
おそらく女性の自立が描きたかったのでしょうが
、物語りの怪奇性が強すぎてそちらに目を奪われてしまって、映画を観てる際中はメッセージを思うことはありませんでした。
それに上映中なんどスクリーンから目をそむけたでしょうか。
脳などの手術シーンやインパクト強すぎのセックスシーンは、この映画の表現上絶対に必要なのは十分にわかりますが、チョット生理的にムリと思ったものです。
しかしながらこの映画は傑作であることは間違いありません。
