胎児の脳に若く成熟した女性の体を持つベラの冒険譚。ダークファンタジー。緻密に作り上げられた世界観と映像で、現実か夢か曖昧になる奇妙な感覚に誘われる。最初モノクロの閉じた世界しか知らなかったベラが旅に出ると、世界が一気にカラーに変わり見ている私達までワクワクする。しかし世界は抑圧的で、周りには支配したがる男性達ばかり。縛られないベラは痛い目にあったり傷ついたり。いつの間にか応援したくなるのは私が女だからだろうか。濃厚なブラックユーモアが効いた設定は好き嫌いが分かれるかもしれないが、私はとても楽しめた。
追記:音楽がまた居心地の悪い気持ち悪さで好き。
