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哀れなるものたちのTのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
大人の女性を都合よく幼児扱いする男どもに、本当に頭が幼児の大人の女性を突きつける怪作だ。

大人の社交性やセックスを求めながら自由を奪い束縛し、マンスプレイニングで悦に入る。そんな男の我儘こそ幼児的に見えてくる。度を越した悪戯男の極まった幼児性よ。そしてその末路よ。

エマ・ストーンが婚約者とは別の男とセックスをして次々と売春をする展開のたびに忌避感と嫉妬の混ざった感情にさせられるが、それを見透かしたようにスクリーンから指摘されると不快感による反発心と恥ずかしさに心乱されてしまう。エマ・ストーンで何度もセックスシーンを撮った意味はここにあった。

エマ・ストーンの怪演に鳥肌がたちウィレム・デフォーのシャボン玉に頰が緩んだ。

エンドロールでずっとイビキ響かせてたオッサン、てめーはヤギにされてしまえ!!
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