2018年7月に行われたジンバブエの選挙のドキュメンタリー。
自由で公正、公平な選挙が民主主義にとっていかに大事なのかが、良くわかる。そして不正や暴力の弾圧によってそれが実現困難な国があることをこのように映像として目の当たりにするとやはり驚く。
こんなあからさまな選挙不正や弾圧に関わらずそれが罷り通ってしまう理不尽さ、2023年8月の選挙でも同様の結果らしい。
翻って日本では、一応建前は自由で公正で公正な選挙によって民主主義が担保されているらしいが、本当だろうか。ジンバブエのような目に見える不正は無いが、権力の恣意的な行使が日本でも散見されるのは、根っこは同じでは無いのか。
別に民主主義が最高の制度だとは思わないが、人権を尊重する上では今のところ最良の制度であると思われる以上、ジンバブエのことをアフリカの遠い話としないように、もっと多くの人に見られるべきドキュメンタリー。
選挙に対するデモの軍の弾圧や結果に対しての裁判のシーンなど、映画としてとても面白かった。